五月山には幽霊が!?
アルバイトで知り合った飛行機好きな友人の
トクが「ドライブに行こー」といってきたので
『夜ドライブで五月山でもいくか?』と答え
トクの車(マーチ)で道案内をしながら五月山に向かった。
五月山はカップルやグループでドライブにくる人気スポット
しかし車上荒しやカップルを襲う輩もいるそーなので注意が必要。
鉄郎はそのような類いにあったことはなかった。主に1人ドライブであったこともあると思うが…。
トクが道中「何や、今のは」と言って笑っていた
『何、何どーしたん?』
「上半身裸の男が車のなかにおった(笑)」
どうやら車でカーブを曲がる最中に止まっている車にライトが当たって車内が見えて今にもってのを見たらしい。
『(笑)なんやそれ!』
そんなことを言いながら、日の丸展望台を抜けて1つ目のゴルフ場に向かう途中、急に霧が濃くなってきた。
『あー今日雨ふっとったし霧がでてきよったなぁ』
鉄郎は窓を開けて助手席から顔を出していた。
「てっ鉄郎…」
「うっ後ろ!後ろにおじーさんおる!」
『なーにをゆーてん何もおらんやん!』
「鉄郎!車内!」
「鉄郎の後ろにおじーさん座っとる!」
トクがミラーを見ながら言ってきた。
『えっ…』
鉄郎は固まってしまった。
後ろに座っているということは、それを確認するためにはぐいっと後ろを振り返らなければ確認をすることはできない。
振り返ってほんまに幽霊?おじーさんがおった時には絶対びびって首いわしてまう!
流石に恐怖を感じてしまい。その場その時すぐに後ろを振り返って確認することができなかった。。
やがて霧が晴れてきてゴルフ場についた。
ゴルフ場は夜でも街灯みたいなものがあり明かりがある。
そこでやっと振り返ってみたがおじーさんはすでにいなかった。
トクはというとバックミラーで3回確認したが3回ともおじーさんを見たという。
そしてトクはすごく足を震わせていた。
「何やったんあれ怖くて運転できん!」
鉄郎は実際におじーさんを見ることも無かったのでかわりに運転をして
戻ることなくそのまま箕面ダムの方に向けて車を走らせて帰ったのであった。
翌日、トクからTELがあった。
「鉄郎、昨日の事親に話してみてん!」
『おっ、そーなん?信じてくれへんやろうにー』
「言われた、何やあんたやっと見たんかって」
『ん?どゆこと?』
どうやらトクの親は俗に云う霊感というものを持っているらしい。
おじーさんはこんな時間にドライブしてたら危ないよーってゆーてくれたんちがうかなー
とこんなことを言ってきたらしい。。。
五月山での不思議な体験談の1つでした。
今思い出してもあの時もし振り返っていたらおじーさんを鉄郎が見ることができたのか?は未だに謎のままである。